また鎌倉に行って来ました 私の心の故郷は ここ バスの中から見てました あなたの優しい微笑を 時には雨に打たれながら あなたの坐像を 眺めました 人間界の淡い恋なんて 振り切って あなたの心を ただただに 想い続けました 山すそには 北条政子の 小さな墓がありました ちらほらと紅葉が見えて 重すぎる使命に 泣きました あれから八百年―経ちました 人間界の恋なんて もう私には できません 鎌倉の大仏しか もう愛せなく なりました ささやかな恋すら裁ち切って 人を救うのが 夢でした ああ 鎌倉で大仏に 魂を入れることだけを 考え続けて生きて来ました 聖なるものだけが正しいと 信じ続けた―私の人生 聖なるものだけが正しいと 信じ続けた―私の人生