青の中に沈んでいく感覚に 心臓の音だけがただ鳴っている 吐いた泡の輪郭には毒が混じってる 胸の中に抱いていた想像は なにも足りてないから捨てたんだ 泳ぐこともできないままで深く 流されて 遠く描いた夢の中 僕は何かずっと待っている せめて触れたいと伸ばした手 また遠ざかってく空の色 息ができたならそれでいいんだ 僕でいる意味がただほしいんだ 名前のない感情を ひとつ音に乗せて 嘘だらけの言葉で繕って 僕だけの声で遠く歌って まだ見えない光へと目を凝らすんだ 青の中に溶けていく感覚に 黒い髪がふわりと揺らいでいる 何が間違っていたのかと繰り 返している 胸の中に抱いていた心象は 何の価値もなくて飲み込んだんだ 僕の全てが薄まって 淡く消えていく まるで落ちていく一滴 時の渦の中染まっていく 価値も意義も 存在理由もまだわからないから 漂うの この小さな身体じゃ足りなくて 生きてきた意味が消えそうなんだ 書き殴った理想もほら 波のように寄せて ひねり出した言葉で抗って 恥ずかしいほどにまだ足りなくて それでもまだ追いかける 光の方へ 深く深く沈んでく 形もなくなっていく 憂いが溢れ 増えた思い出 汚れた両の手に 傷跡はきっと僕だけの個性になると 信じてた 裸足のまま走っていけたら 僕でいる意味もわかるだろうか 名前のない感情を ひとつ音に乗せて 嘘だらけの言葉で繕って 僕だけの声で遠く歌って まだ見えない空の向こう 届くように 手を伸ばし続けて 何度だって