どんな季節の過ごしたのか 何も覚えていないの 大事な話をしている時は いつだって裸だった 零れ落ちる雪を眺めた 汗ばむ六畳一間 日に焼けたアスファルトの匂いは 吐き出して白くなった 両手でちゃんと掬って 零さぬ様に見ていて 暗くて薄まる君の影が涙浮かべて 笑ってる 「どうか幸せに」 なんて私を馬鹿にしないでね そんなすぐに他人を愛せる程 私の心は器用じゃないの でも簡単に他人の手を握れる程 私の手は不器用に出来てる 消えた季節を喩えるなら零月 荒れ狂う感情は 見てない所に捨てておいたから アレ包んだティシュは 見えない所に捨てておいてよ やっぱ嘘で君を愛せる程 私の心は寂しくないの でも愛してくれるなら愛せるから お友達に戻るのはやめよう 温いコーラと冷めたコーヒーの 間のとこで溺れていた零月 新宿は豪雨になるらしい ここでは月が輝く 君の映画ならプロローグ 暦に剰る零月 ねえ そんなすぐに他人を愛せる程 私の心は器用じゃないの だからって他人の手を握れる程 私の手は不器用に出来てるかも 私の心は寂しくないの 私の心は冷たくないの 消えた季節を喩えるなら零月