俯いた瞳にそっと覗き込む影の往来 立ち込めた霧、砂漠潤す嵐の到来 (何処有りや?) 現れる紫煙の夢幻郷 あなた想う声、鳳抱いて 儚げに揺れる恋は幻か? 誰も惑う叢雨の狂騒 ※ 雨や降れや全てこの悲しみを流せ 宵果てるまで誘え、 浮かび上がるは誠「真紅」 舞い踊れや巫、彩る紅白の神話 今咲けよ 雨傘や 二人の愛嘆いて静か紅く弾ける 鳳仙花 諸行無常、 遠く移り気に咲く花は紫陽花か この純真抱いて、空淡く彩る虹彩が 雨無き空、 あなた無情遮る一つの雨傘 一、二、 三の音頭で舞い踊る二つの彗星 炎燃やし祈れよ 出でる四足百足 五行六道七宝八色九門十全全て 揃えば たちまち動き出す神器 眠りから覚める薙の音 澄み渡り四方織り成す蓮華草 この声を届けて天へ 移ろいゆく慕情は幻か? 何時ぞ迷う叢雨の狂騒 ※ (宵々や) 水面映るは夢のあと 凍てつく雨は針のよう 今抱いていて 抱いていて 甘く惑わせる叢雨の狂騒 ※