雨が降れば思い出す 濡れそぼり寒くて 寂しくて それから 幼い僕を 包み込んだ暖かな手 僕が振り絞った声は 貴女にはなんて聞こえたのかな? 「大丈夫」 そっと撫でてくれた その手は 陽だまりの匂い あれから僕は居場所ができてさ いつまでもこの縁側で 僕の名を呼んでくれると 思ってたんだ どんなに世界が変わっていても 僕は貴女とともに この場所で寄り添えるのなら それだけで僕は幸せなんだ 月日は残酷すぎて 僕らの大切なものを奪う 貴女が肩を震わせても 慰める術を知らない 長い月日の面影たちはね 貴女との宝物だよ 思い出の桜見上げて 願ってたんだ いつしか永遠を手に入れたのに 貴女を忘れるなんて 大事な居場所を守りたい 気づかないふりして しっぽ揺らした 僕はどんな声で泣いていた? 貴女はどんな顔で笑った? 思い出をひとつ ひとつ 桜色の欠片を集め 宝箱にそっと 懐かしい記憶ごと 詰め込みしまったよ 「さよなら」 は…うん、言わずに行くよ ありがとう 貴女に会えてよかった いつも思っているよ 最後に一つだけワガママ 貴女の泣き顔 見たくないんだ どんなに世界が変わっていても 心 繋がってるから 貴女がこれから笑えたら それだけで僕は幸せなんだ それだけで僕は幸せなんだ