突然の夕立 怱怱 行く人 抜け殻の様に 荒梅雨に打たる愛し君 愛が欲しいのでしょう? 激しく淫らな… 強めのアルコホルで 流し込んだ世迷言は 儚い躰 ジンジンと疼かせる 私ならあげられるわ 全て忘れる夢を 愛してよ…愛してよ… 明日も要らぬほどに 私は情念をすすり咲く華 毒念を啄み口付けして 嗚呼… お眠りなさいな その身委ねて 子猫のように 雨はやがて あがるでしょう 「───貴女さえいれば もう何もいらない」 熔けてく君がそう宣うから 私の唇から零れる愛と欲を 満たしてよ…満たしてよ… 最期のその刻まで 滾る想いを吸って真綿のように 君の躰を締め上げてくから 嗚呼… 愛は不思議ね 朽ちてく瞬間 輝き出す 自惚れるわ 艶をつけて 咲き乱る 君の残り香吸って くすみきった街を気だるげに 歩きながら 夜の街を 流れ渡る