草木も眠る深い夜に 私は動き出す 華奢なヒールに足を通した ひどく頼りなく揺れる 短いスカートの中に 星空でも広がっていたら きっと素敵だったのでしょう 恋心 あなたを想って 光がこぼれ落ちそうな空を見上げる 『この道の先にあなたがいたら』、 なんて思ってしまうの 馬鹿みたいでしょ? 太陽みたいに笑うあなたを 好きになった だけど私は夜にしか咲けない 闇の中甘く香る私になんて 気づかないで 恋心 あなたを想って 明るすぎる私の夜が涙で滲む 月の下 色づく指先で宙をなぞる あなたをもとめて 今夜だけは 抑えきれない