変わってしまったのは、 いつからだっただろうか。 以前の私ならば、 独りでも真っ直ぐに立っていた 気がする。 いちど手折られてしまえばもう 二度と元には戻れないと 知ってしまった。 抱きしめてくれる腕が 欲しかったのでしょうか。 誰かの腕の中なら、 痛みの記憶は見えなかった。 けれど逃すまいと握り締めたら、 無数の蝶に変わって。 指の隙間から零れ落ちて消えた、 私は今日も、ひとり。 ...抱きしめてくれる腕が、 欲しかったのでしょうか。 あなたの腕の中なら、 痛みの記憶は見えなかった。 けれど逃すまいと握り締めたら、 無数の蝶に変わって。 指の隙間から零れ落ちて消えた、 私は今日も、ひとり。 心安らぐ場所見つけられたと 思ったのよ。 でもね、私は私を許せないから。 あなたに縋ることなどできないわ、 さよなら。