Floraison

歌詞

芳しい風に酔いしれて 無垢に白い花が揺れていた 箱庭だと 気づかないで 戸惑いながら口にした 琥珀色の蜜はほろ苦い 幻だと 告げる人はいない 鏡の部屋に迷い込んだまま 傷ついた蝶の羽音に 目覚めて眠れぬ夜の果てには 朝陽が眩しくて 荒れ狂う時代(とき)の刹那 生まれくる愛しき調べ 守るべき人 確信の時 蕾のままでいられない いっそ枯れゆく定めなら 咲き誇れ 心を決めた今 光さす眼差しを やがて閉じる日が来ても 情熱は 永遠に美しい レースの木洩れ陽を纏い 笑い声にみんなかしずいた 絹のような髪を撫でて 守られながらあの頃は 砂糖菓子も溶けるほど甘い 夢を見ても 誰も叱らないの 残酷な星の瞬きに 溺れ 囚われ 巣食う運命を捧げよう 傷ひとつない宝石が 気高き勝利の美酒が 虚しく この手から零れ 奪われても 荒れ狂う時代(とき)の刹那 生まれくる愛しき調べ 守るべき人 かき抱くほど 蕾を破り目覚めゆく いつか枯れてこその勇姿 見るがいい 朽ち果て消えるまで 閉ざされた眼差しの 暗闇でこそ息づく もっと 情熱よ鮮やかに 永遠に咲き誇れ La mort en floraison