紙袋で隠した缶ビール

歌詞

三度目の緊急事態宣言は 三度目の正直と同じくらい 一度目と比べれば色は薄い これがダメならあぁしてこうして 時短の先で奪う酒提供 こんなに長いゴールデンウィークは 初めてだ 新緑の風が吹く公園のベンチ１人 意気消沈し見上げる上の空 覚悟のうえでも【中止】や【延期】 が削る今 いたちごっこに積もる苛立ち もう ノーギャラでもライブする事が 出来ない時代に 出来る事がもう何かわからない レトルトごはんにふりかけたごま塩 さぁ、ここからどうしよう 不安を不安なまま歌う プロフェッショナル 今はいらない説得力に 欠ける（不要不急の） 「なるようになる」 路上に広げた大きなシート 世界は大きな居酒屋でした 紙袋で隠した缶ビールに 映した自分自身を 10年前の最高画質も 10年後、近付けばただのモザイク 振り返る 今日までは ただのネガティブじゃなく この表現に対する 真正面からのラブソング 助けて 今、かっこつけた言葉を探し暮れた 途方に 波風のない所でのノーガードは怠慢 友人がこぼした大丈夫じゃない 「大丈夫」 震えた声は言葉の意味すら 変えてしまった もしコロナがなかった場合の世界と 比べてしまう もしコロナがなければ今頃自分は なんて行き場のない後悔ごと 洗い流すウォシュレット 毒付いた舌も洗い流す あってもなくてもフォークにナイフ ないなら素手で今を生きなきゃ 先はあっても 逃げる道失う いっそ自分を 見失えたらよかったのに 見失えない自分にはこれしかない せっかくの生放送テレビ出演も ゲストのトークが長引いたら カットという条件下、 ダメ元の９割が希望だ 案の定カットも延期した翌週は ドンファンでカットだ でも、オファー後のカットは 何もない水面よりはましだ 何よりも 今でも５分を欲しがる自分にまた 出会える事が出来てよかった 路上に広げた大きなシート 世界は大きな居酒屋でした 紙袋で隠した缶ビールに 映した自分自身を 10年前の最高画質も 10年後、近付けばただのモザイク 振り返る 今日までは ただのネガティブじゃなく この表現に対する 真正面からのラブソング オレにはどう転んでも これ以外に生きる道はない お涙ちょうだいじゃなく 40手前まで真面目に生きた話