ふいに 目が合った 気がした だけ それだけで 覚悟も ないけれど もしかしたら これは 死のはじまり 青春 そのもの あの夏の日の おもたげな そんな すべてのもの ぼくらが みな かつて 憎んだもの あんなにも 暑すぎた つかみ 離してもくれなかった まるで わずらわしくて 懐かしい 足枷 ぼくら どうかしてる 夏がくれば またばかになる ぼくら どうかしてる まさかでも 老いさらばえてく たしかめずに しらされずに できれば 気づかずに わからせずに つたえもせずに きみを かなしませずに はじめての 別れ いつか こんな 別れにも ならされてゆくなら 今日が ぼくの はじめての 式日