さっきまで見えてた夜に似た白い鳥 は 僕から離れて誰かの夜に向かう 通りをゆっくり漕いで行く 明るい夜の中一人で ゆっくり進む僕の船は 君の影をすり抜けていく 鳥が見えた明るい月も 君の窓からも見えたかな 遠くで朝の落ちる音 行くあてのない帰り路の夜に さっきからひどく冷えた気持ちが 僕の手の中にある 君にはまだ見せていない 世界が止まって見えた 通りをゆっくり漕いで行く 明るい夜の中一人で ゆっくり進む僕の船は 君の影をすり抜けていく 鳥が見えた明るい月も 君の窓からも見えたかな 遠くに朝が待っていて 僕には掴めそうになくて 通り雨に打たれている ただただ、冷えたつま先を見てる 似通った夜の中泳いで 沈みかけては 僕はまだ右の手、左の手って叫んで 朝まで、朝が来るまで 泳ぎ続けていく 夜と朝、境目はどこだ さっきまで見えてた夜に似た白い鳥 は 僕から離れて誰かの朝に向かう