夜に慣れてきた君と 歩いてゆく 話し足りないからこのまま 電波塔へ 朝日はいずれのぼって 僕たちをひきさいてゆく 降り出す雨になにも言えなかった 思い通りに生きるため 崩した小さな種は 歪んで伸びていた 君も僕も知らず 総武線の先に走る 橋の向こうに見える影は 夢もないなにもない僕を ただ 照らしてる 君の手をとって歩いて 日が沈む頃に手をほどいた 湿った風が 恋しくなるな 隣の君は とてもまっさらだな 思う通りと思ってた 気持ちは誰かのもので 知らなかったのは僕だけ 言わなかったのも僕だ 総武線は海を越えて どこまで 行くのだろうか 想像なら悪くはないさ 風の色も 違うだろう 君の手をとって歩いて 日が沈む頃に手をほどいた 情けないから 髪に触れてさ 隣の君が とても優しいから
