星空消えた夜 灯りが消えない街 路地裏の片隅 湿気った煙草をふかす 吸ってはいて消えた煙 人の波に溶ける ああ 夢見ていたこの街には 希望なんてありゃしなかった 黒い羽根、三つ足の身体で 明日へ導いてくれ。 八咫烏よ 吸い切ったタバコを 靴底で踏みつぶす 焦燥に襲われ 哀れむ暇もなく。 嗚呼 空を紅く染める朝日 深い夜が明ける 夢のない街で生きゆくのさ 彩られた明日じゃなくても 黒いお前なんていらないさ 俺の二本足を踏み出して 歩いてく。歩いてゆく モノクロの明日を彩って そしたらお前を笑ってやる 黒く光るカラス、 八咫烏よ