温度差を 信じたくなくて 濡れた手で 文字を書く 私の頭の中はまだ 変化を忘れたまま・・・ 空を見上げて 思い浮かぶのは いつも あの日のことで 止まない雨は 城を包み 青く煌めいた いつになれば この窓の視界は晴れる? いつになれば この窓の外に出られるのか? 窓を開けたら 君に会えればいいのに 君に会えるはずもない 現実がまだ怖くて。 今の私に何ができるかな 今の私に 希望を持つ権利はあるかな どうしたら どうしたら この窓の結露は消える? こんな事起こるはずがないと 逃避をしたくなる 君が何を 望むのか それはもう分からない 君に会えないという 現実が襲うだけ。 温度差を 信じたくなくて 今日も濡れた手で 文字を書く 私の頭の中はまだ 変化を恐れたまま・・・ 窓に書かれた光る 君の名前と 涙のシャンデリアが そっと 揺れていた