よるのカウンター ひとりでちょっと あぶりビンに 火をともす かおりがささやく むねのなか きょうもすぎる はかないひかり まわりはざわめく グラスのなか ぼくのこころだけ ゆれている あぶりビン ひとりであそぶ あついひかりが こころをそめる あぶりビン ふたりならもっと でもきょうはひとり ゆらめくだけ まちのねむりを こわしてまわる ひかりのしずくが グラスにおちる さみしいけど あたたかい あぶりビンの せかいにひたる うたかたのよる こころをとかす ひとりのじかんに 火がともる あぶりビン ひとりであそぶ あついひかりが こころをそめる あぶりビン ふたりならもっと でもきょうはひとり ゆらめくだけ ふとしたしぐさで めがあうひと でもすぐにすれちがう それがせかい あぶりビンのぬくもり かたむくように ひとりのよるは ながれるだけ あぶりビン またあしたも ひとりのじかんを そっとあたためる
