少年は走り出した 7小節先の未来へ 細胞の膜に沿って蒸発してゆく あなたの匂い 醒めないように探したあなたが 振り向くように歌っていたんだ 時がさらってゆく 日常になってゆく 不感症になってゆく ほらふつうになってゆく 見えなくなる 唐突に花開いた 11月の月の風が 永遠を流し込んで 誰もいなくなってしまった 走り去ってゆく 群青に染まってゆく あなただけを奪ってゆく くだらない世界になどいたくはない 絡まってゆく螺旋状に登ってゆく あなただけを奪ってゆく もう二度と戻れない それでいい 少年は走り出した 7小節先の未来へ 細胞の膜に沿って蒸発してゆく あなたの匂い 会いたいあなたに 僕は伝えたい 柔らかいソファで 走り去ってゆく 群青に染まってゆく あなただけを奪ってゆく くだらない世界になどいたくはない 絡まってゆく 螺旋状に登ってゆく あなただけを奪ってゆく もう二度と戻れない それでいい 会いたいあなたに 僕は伝えたい 柔らかい愛を