夜が飲み込む ひと時 歪む 触れない 自他 依頼 委ねた風は 偽物の時計 鏡贈った 禁忌を掴む 剥がれた塗膜が 現世にだけ ひらひら 痛い 人智に見張られ 恨めしいだろ 秋の夜空へと 溶け出す 真摯に曲がった 紆余曲折の 事情さえ 道連れに 庇えない 未知 舗装 吊られた傘は 偽物の時計 鏡割られた 湿気を纏う 剥がれた壁紙 現世にだけ くらくら 見ていて 人智に縛られ 恨めしいんだ 秋の夜空へと 溶け出す 真摯に曲がった 紆余曲折の 事情だけ 足枷に 思い出す扉 金木犀 誰かの声に似た 人智に見張られ 恨めしいだろ 秋の夜空へと 溶け出す 真摯に曲がった 紆余曲折の 事情さえ 道連れに 俯いて その夜が飲み込む ひと時
