僕らは暗がりの中で同じ夢を見てる 君の横顔はなぜか少し切なさを纏い 何を見据えているの 物語が終わりを告げ 黒く染まる夢に 流れてゆく人の波を 讃える歌が聞こえる 君は少しうつむき 濡れた頬を拭った エンドロールから始まる 終わりと未来の間 終わらないでと握る 君の手は震えていた 傍観者の退屈を埋める 花弁の詰まったカップを 無造作が空にした頃から 僕の裾を掴んでた 時が経てば経つほど 強く強く握ってた エンドロールから始まる 終わりと未来の間 離さなくたってただ終焉の時は迫る ゆっくりと 孤独を恐れ縋るように 形ないものを求めて 君と確かめ合い融けた 時間が痛いほど愛おしい どうか君の続きが見れますように 全ての人が流れ行き 静寂(しじま)と暗闇の中 潤んだ目を悟られまいと ほどけた手を握り直して 何もなかったように 「次は何を見ようか」 エンドロールから始まる 終わりと未来の間 永遠を祈るよ流れる時と人の中で エンドロールから聞こえる 終わりを告げる歌は 当然のように続く 夢の始まりを告げていた