遠い遠い、遥か昔の話 僕はそれを偶然見かけた 真っ白な雪に覆われた 道の外れに咲いた 季節はずれのとても小さな 生命の花が Why is it blooming in a place like this a this time of year ? 寒い冬の中で咲いた一輪の奇跡の花 揺れ動く白い花弁が儚くて その小さな体で寒さに押し 潰されまいと 必死になり踏ん張っている いつからそこにあって、 いつ咲いたのだろう? まるでそこだけが 永遠に時間(とき)が 止まっているみたいだ そんな事はあるはずがないと 分かってはいるけれど でもそんな風に思えてしまうんだ It may wither at any time. It’s still blooming there What the hell is it for…? 寒い冬の中で咲いた一輪の奇跡の花 堂々と魅せる姿が美しくて 荒れ狂う 猛吹雪の流れに逆らいながら 必死に何かを守っている 花の生命が終わりに近づくたびに 弱るどころかその凛々しさが激しく 増していった 自分を顧みずに残り僅かな 生命の灯火を燃やし続けた 身も心もすべて燃やし続けた 命の雫を一滴も残さずに絞り 尽くした… 絞り尽くした… 寒い冬の中で咲いた一輪の奇跡の花 役目を終えたとほぼ同時に力尽きた 静かに眠る花を僕はそっと両手で 優しく包み込んだ やがて冬が終わり春が来て 花が咲いてた場所には 小さな芽と若い草花たちが顔を出し 一面に広がっていた