裁き求めども 救いは虚空へと 我ら、徒踊るだけ 祈りだけが響く舞台で 瓦礫の街を往く クズ共の汚物に 塗れたロザリオを 握り締め君は微笑んだ 「寒い夜だから 貴方に祈りましょう」 俺は君の手を取り 全て犯して神を見ていた そうさ 何処にも 救いなんて、ない クルクルと踊り舞う カミとエゴの円舞曲を 悪魔が笑った 「まるで鏡同士のようだ」と 甘い愛液を垂らし 絡みつくオンターデ 君は俺を神と言い 裁きの中でエゴを見ていた きっと 俺も君も ただ、救いを求めただけ されど 舞い降りたのは 信じたのは ―機械仕掛けの神様― カタカタと音を立て 歯車を軋ませる 二人は木偶のよう 神になど成れはしない 狂狂と踊り舞う 鏡合わせの舞台は ただ、続くのだろう 忘却の幕が下りるまで 堕ちるだけ