しんと静かな夜が 目の奥まで聴こえている すうっと冷たい風を 胸の中へ深く入れた 「もう言わない二度と消えたいとか 信じた朝が嫌いだとか」 うつむき抱えた腕と膝の 隙間から見える君の顔を 僕は掴むその目の奥の 君が君らしく、また笑うまで 「もう言わない二度と死にたいとか 自分の全てが憎いだとか」 しゃがみこむ君と月は滲む 重なる枯葉は踏みつけられ 壊れて行く パズルみたいに組み直せないほど 粉々に散る 空はやがて街灯の灯りを 通り越して全てを開く もしも君が望むなら なんだって盗むだろう もしも君が望むなら なんだって捨てるだろう どんな夜も朝も 隣り合った矛盾の中にある 一滴の涙も笑顔も 未来で待っている あの光と闇の中へ中へ 手を握ったまま眠る ずっとずっと いつまでも さあ明日も遊ぼう さあ明日も話そう さあ今夜は眠れ 眠れ眠れ