失くしたものだけでも 見つけたなら 私はもう此処には 居れないから 咲いた 花は散るから綺麗と 誰かが言った それなら いっそこのまま 燃えてしまえよ 過去から見えたものが 希望ならどれだけ 良かったでしょうか 「辛いことがあるから壊れたって 全てがやり直せるから」って 私から芽生えた言葉なら 悲しみも愛せたのでしょうか 孤独だけが温めた未来が さんざめく 鑑みるのも下らない我儘 ここまで生きた意味があるなら 綺麗なまま此処で終わらせて それが希望だって信じたなら 良いのかな 此処から連れてってよ 嵩張った荷物なら置いてくからさ 虹彩に映ったものが 伽藍堂でそれでも まだ まだ まだ まだ まだ 収まりきらない程の愛が この心にはあったのだからさ 重ねたもの全てが 壊されたら 私もきっと全てと さよならだね 咲いた花が散る その前に 此処に来れたことが私の全てなの 私には途絶えた意味があって 道半ば眩んで霧がかって 出会うこともなく消えた未来が 省みる感覚と混じって この身を焦がすの ここまで生きた意味があるなら それはきっとこの時のためで 空高く伸びる黒煙が 心地よくて 暖かくってさ 未来を無くした私たちが描いた 一月に意味があったの? 辛い言葉で織り成したまま 徒花の十月に価値があったの? 欲張って踏ん張った今までに 何かを見出すその事すらも そんな些細な一雫さえも それが希望だって信じてた 此処が天国なら 神様はきっと意地悪で 此処が私の居場所なら それはきっと塵箱で それらが全部間違いと知って 少しばかりの後悔抱えて 燃える身体に今更誓うよ 産まれてきても良かったんだって 「それが希望だって信じてた。」 此処から連れてってよ 嵩張った荷物なら置いてくからさ 虹彩に映ったものが 伽藍堂でそれでも まだ まだ まだ まだ まだ 収まりきらない程の愛が この心にはあったのだからさ