沈む 呼吸を忘れて 深く 意識を離して 己を疎んだ 声を殺した 私の命は 水の中 きっと 誰かが嘆いた瞬間も 私は笑ってた 君の幸せも 喜びも 抱えたままで 水の中 だね いつか忘れていく 私の号哭も 君の笑った顔も 頬を掻くその癖も きっと きっと きっと あぁ 息が出来ない 空気で肺が酸化していく 君の名前も君の顔も 水に溶けだして往く 気がしたんだ まだ 覚えていてね いつか忘れていく 彼方の情景も 君と笑った日々も 手繰り寄せ誓った愛も きっと きっと きっと 何時か忘れていく 君の悲しみも 君の流した涙も 永遠に似たこの別れも きっと きっと きっと 今だけは忘れないでね 忘れるまでで構わないから この脈が止めた時は 水の中で朽ちたりしない 「さよなら」はやめておいてね 夢だけは見ていたいの ほんのちょっと寂しいから 忘れないで 離さないで