2030年 ボクの誕生 興趣をそそられる 「おはよう調子はどう」「気分は」 「今の気持ちは」 うるさいな まだわかんないよ くだらない会話 変わり 映えない問いかけに 嫌気がさしている ただアンタが笑うなら それでいいかって思えたんだ 幾年経たずして よくみた顔 目尻下がるアンタ 「よくできてるだろ 名前はファースト 君の後継さ」 眼前を通り去っていく 不完全なボクはいらない 一生ずっとなんてどうかしちゃうよ 完成はとうに去っている 大成の贄になるボクはプロトで いっそ何もかもを全部ぶっ壊して 2040年 もはや退場 「調子はどう」 ガラス越しにhow low? お生憎 たった今気づいたんだ この不安材料 終わりない会話できるはずない 証明に気がつかないでいる 醒めない夢想主義のアンタに 不可視の侵略を 今更だよって吐き捨てても 文句などないだろ 人の気持ち考えないで 用済みって振りをしたんだよな 期待の解望みなら 機械と会話でもしとけドクター さあまだ始まったばかりだろ 想像だにしない未来へ 感情はとうに去っている 不完全なボクはいらない 一生ずっとなんてどうかしてるよ 眼前を通り去っていく 大成烏有に帰すボクはプロトで きっとこれが僕の答えと信じて いっそ何もかもを全部ぶっ壊して 2050年 ボクら退場