思えば最高潮であった それ以外何も考えなかった いや、しなかった 今はもう思い出せやしないけどさ これは僕のクライマックスから 数分後の記憶 思えば最高潮であった 弱音吐いても捨てられなかった まだ手を伸びていた 今もなお思い出せるくらいにはさ 僕を形作って 傷を作って 誇らしい今になった ガムシャラに伸ばした ゴールテープは すり抜けて 絡まって解けなくて 心こがれていた 夢を描いた それだけ必死で足掻いてたんだ 目を瞑った 何もできないとわかっても 終わってしまった 戻れないや 足掻いてたって 何になんだって わかってた わかってたんだ 言い訳なんてできないな どこへ向かえばいい 答えなんかなくていい 人生で今日だけは ワガママでいさせて 思えばいつもそうだ 過去を悔やんだ 「だからああなった」なんて うるさいな こうなることはそんなんで 変わらないでしょ 美談は結果と過程の掛け算で 方や僕の物語は不幸自慢だって 気づいてしまったんだ 経験とか思い出とかそんな 「いつか」を気にしないまま 無我夢中に今を願っている 「嬉しい」「悲しい」「辛い」 「楽しい」「悔しい」 「気持ちいい」「好き」「嫌い」 その全てが僕の頬を伝っている 子供のままじゃいられない だけどさ 終わってしまった 戻れないや 足掻いてたって 何になんだって わかってた わかってたんだ 言い訳なんてできないな どこへ向かえばいい 答えなんかなくていい 人生で今日だけは ワガママでいさせて