夏の魔法 煌々と もう一度 君に逢えるなら 伝えるんだ 不思議なことは 夢の後 隣に座る 君のこと 憔悴した教室も 机の花も無くなった 全てが嘘と言い張って 昨日会ったような顔をしてる そんな真剣に聞くなよ 欠伸で涙が出ただけさ ピアノの音が 風に吹かれた 晴れすぎた空 君と重なった 笑い混じりの応援歌が 入道雲に消えて 僕だけが 惑ったまま 君が、あぁ 笑っている これは 夏の魔法 煌々と もう一度 君に逢えたから 後悔したくないんだ 伝えなきゃ駄目なんだ 夏のはじめは 悩み事 小首かしげる 君のこと 蝉の歌の激しさに 頭痛のことは忘れた 君が消えた 嘘みたいな日 僕も消えたい 願望の日々 今度こそは最後まで 君の幸せ 数えたいよ 廊下の声が 走って消えた 放課後の空 君が見上げた やり直せない試験だとか 青春を差し置いて 僕だけが逆戻りだ 君を、いま 見つめている 単純なことが 難しいんだ これは夏の魔法 煌々と もう一度 君に逢えたから 後悔したくないんだ 伝えなきゃ駄目なんだ 夏の刃 燦々と 意地っ張りな 僕の言葉 迷わず言えた日は 同じように笑って