潮風に揺れるサイドミラー 映る景色はただ流れて 助手席に残るあなたの気配 指先でそっとなぞる ハイウェイのランプが滲んで 胸の奥まで照らしてく シートの隙間に落ちた涙 拾い上げることもできず あの夏の終わりに置き去りのまま 戻れない時間に手を伸ばす 夜の海に消えたあなたの声 波の向こうでまだ響いてる 遠ざかるテールランプの赤 「またね」の一言も言えずに 交わしたキスが最後だったこと 今も胸の奥で疼く エンジン音だけが静かに響く この道の先には何があるの? もう一度振り返る勇気もなく ただ夜に溶けていく
