この世で一番悲しいこと それは忘れられるということ 生きていると少しずつ 失うものもあるのかな だけどハートを宝箱に入れて ずっと大事に持っててね 開ける時が来るとすれば 視界が暗くて彼方へ 消え去ってしまった時 重ねたいくつもの 言葉を積み上げていったら 真実になるように 見てきた確かなものと 忘れようとした不確かなもの 壊してしまった戻らない過去が 瓦礫に埋もれては時々顔を出す 夢の中だけで終われればいいのにね 目覚めてしまうからね人は 跡形もないそれが墓場 乗っている列車の終着駅 同じ宇宙の下誰もがここにいる 空と大地をただ行き 来しているだけなんだけど 時を折り曲げてでも戻したい 輝く瞬間にまた出会いたい 終わりが少しずつ近づいても ピリオドはまだ付けられない 美しい嘘のような言葉を攫って 逃げだすようにお別れをして 期待する幻の中で笑顔を 忘れてしまうからね人は 重ねたいくつもの 言葉が混ざりあうほどに 過日意味を増して 明日が来る確かなことも 忘れてゆくそれもまた確かなこと 時折徒然なるままに 茅蜩微かに震えてはまた顔をあげる 夢の中だけで終われなくて いつでも目覚めてしまうからね人は 忘れないで素敵な名前 大事な人、その今を ずっと忘れないでね 生きる意味とあたりまえを 寝ても覚めても