僕の隣のヒイラギさんは いつもトゲトゲ見てられないね 押すと刺さった指先に また真っ赤っかな血が滲んでた 枯れて砕けたヒイラギさんは 心バラバラ拾い集めて 指に刺さった欠片には また真っ赤っかな血が流れていた いた 痛ったった ヒイラギさんヒイラギさん その棘だらけの体で 僕を串刺しにして 死ぬまで離さないで 僕だけの ヒイラギさんヒイラギさん その傷だらけの眼で 何かを見つめ続けていた いた 痛ったった いつも隣のヒイラギさんは 痛みばら撒き近寄れないね ポスト回った左側 佇んでいる 人混みに混じって 愛も何もかもを全部知ったふりして 一歩引いた動きそれが 正しいと信じて 針の穴を通すような もどかしさに包まれ 君だけが好きだなんて 嘘ばかり吐いて過ごしてた いた 痛ったった ヒイラギさんヒイラギさん その傷だらけの体は 僕だけにしかわからない 君の可愛さで僕だけの ヒイラギさんヒイラギさん その棘だらけの彼女は 何かに怯え続けていた いた 痛ったった ヒイラギさん ヒイラギさん どうしたの どうしたの そんなに怖がらないで こっちを向いて 手を上げて 痛がらないで こっちも痛いんだから ヒイラギさんヒイラギさん その棘だらけの体で 僕を串刺しにして 死ぬまで離さないで 僕だけの ヒイラギさんヒイラギさん その傷だらけの眼で 何かを見つめ続けていた いた 痛ったっ ぼくだけの ヒイラギさんヒイラギさん その傷だらけの体は 僕だけにしかわからない 君の可愛さで 僕だけの ヒイラギさんヒイラギさん その棘だらけの彼女は 何かに怯え続けていた いた 痛ったった