蜃気楼の向こうへ

歌詞

あれは と一人が指差し その遠くにヤシの木の影 目を擦り二三進むと 揺らいで消えた 砂の中 不毛の地 進む一行 尽きかけた水を探して 朝は太陽の射す方へ 夜は星を読み進んだ 幾千の命を重ねて 少しずつ生んだ道 それでさえも 誰一人 辿り着いたと聞かず 救う為と家を出た あの子も帰らないまま 砂色に染まる世界で 迷子の足跡辿った あの日 彼方へと挑んだ 亡骸もない人 あの子の夢を背負って あの子もまだ進んでると 砂の果てにある希望に 一縷の望み 賭けた 蜃気楼じゃ 消え去れない心 信じて 水を失った故郷は 争いが絶えなくなった それでもあの子は笑って 救おうと挑んだ道 燃えるような陽 砂嵐 オアシスを探して 故郷はもう見えないが 砂の海は続く とうとう帰らなかった 躊躇わず 後を追った 流れる汗で涙を隠して 歩き続けた 砂色に染まる世界で 迷子の足跡辿った あの日 彼方へと挑んだ 亡骸もない人 あの子の夢を背負って あの子の足音探して 砂の中に沈みそうな 一縷の望み 手繰り 遠く 見えたような 緑と誰かの影 蜃気楼で 消え去らないことを 信じて