モノローグ

歌詞

僕には夢があるんだ 例えば繋がり 破れてうまくいかなくて 過去が笑って 未来が泣いた そっと両耳をふさいだ 錆び付いた欠片で痛めつけて空隙を 満たした 何もできなかった そんな誰かにこの歌を歌うという 夢が 僕には夢があるんだ 例えば包み込みたいのにいつも 空回り 閉じこもって槍を投げうって その場しのぎにまた自己嫌悪 強くありたい 強くなれない 傷つけ傷つけられ傷ついて そんな誰かにこの歌を歌うんだ 僕だってそうさ のらりくらり 騙し騙しどうにかやってんだ 辛くて怖くて痛くて 舞台上でバリアを張ってんだ それでもここにある ほうき星が夜空を切り裂いて 荒廃した砂漠に音楽が鳴った そうだ それだけでよかった 正解ってなんですか? ミスったら コンティニューできるんですか? 最適解から甘いにおいでも 漂ってくれればいいのに 周りは当たり前に生きてて 自分だけが取り残されていて 去来する善と悪 罪と罰 いつも正しいのは天使の方ですか? 案外人間ってもんは 都合よくできててさ やな記憶は消してくれるんだ どうせほんとは気づいてんだろう? 僕もあの時絶望の 淵をさまよったはずだったんだが 穴をあけたように抜け落ちてんだ 消し去ってんだ そりゃそうだ 皆逆らえやしない 永久の傷というがあれは フィクションだ 優しく無慈悲に残酷に ループしていく そしてまた始まるんだ 一つ確かにある希望 揮発していく毒と薄まったメモリー それなのにあなたは また勝手に終わらせるんですか? 這いつくばって生き抜いた僕から 送る 表層的な生存報告 僕は変わったんだ 不完全な思いをこの歌に込めるんだ 指先で掬った 消え残った光を今天に放った 繰り返し続けて もう食傷気味の明日にバイバイです 綾なす功績は銃で撃たれて 在りし憧れを塗り潰した それでも僕は信じてる 音楽で救われる命があるんだ 不確かな音で肩を叩くんだ だからどうか答えておくれよ この独白に共鳴するなら どうか笑ってよ 僕には夢があるんだ 抜け殻みたいになったあなたに ほの明るい一縷の光をそっと 灯すんだ