横浜 かがやく町 異人相手の 飾り窓 お前が 体を売る その金で 暮らしてた 他人同士 身を寄せて 町のはずれの あの部屋で お前が飾る花 揺れて 俺は 見て見ぬふりをして ひとり 酒場で朝を待つ それはそれで よかった 俺とお前の あの部屋で 横浜 今は昔 過ぎた話よ あの頃は あんたは お金ばかり せびって 仕事もせず やたら私を 抱いたわね 町のはずれの あの部屋で ふたり 手と手をとり合って 抱きしめ合って 昼間だけ 夜はふたり はなればなれ それはそれで よかった あなたと私 あの部屋で 横浜 ふたりの町 みんな お前にくびったけ 下着を つける暇も ないほどに 働いて 暮らしていた 身を寄せて 町のはずれの あの部屋で 踊るタンゴに 花揺れて 抱きしめ合って 昼間だけ 夜はふたり はなればなれ それはそれでよかった 若いふたりは あの部屋で