たらし文句に淡く灯がともり 破廉恥に街は暮れて行く サタニストの酌に酔いしれて 破廉恥に街は暮れて行く カラス色のコートの襟を立て コミュニケイト嫌いを装えば オカチメンコが俺を子招いて 火サスティックに夜は加速する あー あれは先週か 先々週の性曜日 マスラオも愛も 売っ払っちまったよ あー 誰もそんな爆ぜ色の街で 純潔にソッポ向いて 擦れ違って行く たらし文句に淡く灯がともり 破廉恥に街は暮れて行く サタニストの酌に酔いしれて 破廉恥に街は暮れて行く 刺さったままの後ろ指も 唇で粉化する苦汁も 「見えてない体」 にしてはもらえず 誰もかれもがそれを舐めたがる 八つ当たって蹴飛ばす空き缶が その筋の方に命中する 黒いコートの襟を掴まれて 火サスティックに夜は加速する あー いつもそんな猿色の事情で 優しい人の顔を曇らせて来た ねー 俺も捕まえて虚言畑の上 ねー どうかいっそ 抱き締め殺してよ 寂れた薬局の蛙さえ俺を嘲笑う 「少し黙ってろ、証明の途上だ」 と吐き捨てて ただれた脳で夢を見てる いずれ止まってしまう自分へ 誰をも逆恨んじゃ居ません様に あー 俺もそんな爆ぜ色の街で 現実にソッポ向いて擦れ違って行く たらし文句に淡く灯がともり また破廉恥に街は暮れて行く サタニストの酌に酔いしれて また破廉恥に街は暮れて行く