私の嫌いなあの人でも 眠れない夜があるのだろうか 優しい言葉は響かないな 絵の具の匂いと乾いた筆と 柔らかい温度の朝の水辺 始業のチャイムが響いて消えた 惨憺と汚れて生かされたって 中指を立てられるほど強くない 中指はそのまま六弦の上 弾き慣れたGのコードで立ち向かう 君のことが嫌いだ もう二度と顔も見たくない また夢の中で殺してやる 猫被ってる口振り 大袈裟な程に笑うところ 化けの皮剥いで曝け出せよ 死にたい理由はいくつもないんだ 生きたい理由がまだ 見当たらないだけで 君が放った「死ね」って言う言葉に 従うのだけはやめだ。 僕が死んだと聞いたら 被害者ぶって泣くんだろな 野次馬が君を慰めるんだろ? ドラマみたいな風が 吹き抜けて「夏の思い出」になる? それだけは癪だ 生きていてやる 泣きじゃくるあなたに届くように 今日を鳴らせ 奈落の影を深くしていく 未来を待ってた。 戻れない日を巡って! 君が苦しんで死ぬまでは 昨日に影を落とす日々を。今を。 明日がもし来たなら その手で誰かを救ってやれ あなたの悲劇はきっと武器だ。 私の嫌いなあの人でも