注目のネット発アーティスト楽曲 - 2023年5月

VSinger、ボカロP、歌い手など、AWAが注目するネット発アーティストの楽曲を毎月プレイリストで公開。本プレイリストでは2023年5月にリリースされた注目タイトルをセレクトしました。 プレイリストの中からピックアップした5曲をコメント付きで紹介。ぜひプレイリストと合わせてご覧ください。 ■注目のネット発アーティス 2023年5月度ピックアップ楽曲 七海うらら「ダイヤノカガヤキ」 様々な音域を豊かな声の表情で歌いこなす”七色の歌声”を持ち、リアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガー、七海うららのメジャーデビューシングル。ネットシーンの有名アーティストの楽曲を多く手掛けてきた夏代孝明によるトラックに乗せて、様々な声色とリズムを使い分けて歌い上げる。トレードマークでもあるダイヤモンドをモチーフに、これまで削られながら磨かれてきた彼女の想いと、今後の更なる輝きを期待させる、メジャーデビューに相応しいナンバー。 MIMiNARI「しくない feat. 水槽」 コンポーザーnariとshamを中心に「記憶を音楽にする」をテーマとしたボーカルのいない音楽プロジェクト、MIMiNARIのデビュー1周年を記念した楽曲。今作のボーカリストに起用された水槽の儚さと切迫感が入り混じる歌声に冒頭から心を掴まれる。ピアノの音色を中心にバンドサウンドやコーラスを繊細に重ねたサウンドも美しい。タイトルの「しくない」の意味や、MIMiNARIがこれまで紡いできた楽曲の物語を総括した歌詞にも注目。 紫 今「凡人様」 YouTubeやTikTokを中心に音源をアップし、作詞作曲のみならず自身でアレンジ/イラストまで手掛けるシンガーソングクリエイター、紫 今のデビューEP『Gallery』の収録曲。5月末時点でTikTokで200万再生超えの盛り上がりを見せているこの曲は、ダンスミュージックを軸にしたサウンドとコンプレックスをつづった斬新な歌詞、サビの「凡人様」のリフレインがクセになる新感覚のナンバー。彼女ならではのセルフプロデュース力を武器に、今後の更なる活躍に期待したい。 跳亜「サーチライト」 KAMITSUBAKI STUDIOから派生したSINSEKAI STUDIOに所属する男性シンガーソングライター、跳亜による初めてのオリジナルアルバム『天地晴雨』のオープニングトラック。アコースティックギターと伸びやかなボーカルを軸に徐々に熱を帯びていく曲展開、そしてノスタルジックかつ和の趣を感じるメロディーが印象的。アルバムのジャケットに描かれている情景や、跳亜の自然体で等身大な佇まいが反映されているようなナンバー。アルバムも全12曲の中で様々な表情を楽しめる内容なのでぜひ通して聴いて欲しい。 SAKURAmoti「レイニーノイズ」 テレビアニメ『うる星やつら』のOPテーマに起用されたMAISONdes「アイウエ feat. 美波, SAKURAmoti」にも参加した18歳のボカロP、SAKURAmotiの1年半ぶり7作目となるボカロ楽曲。ボーカルには可不を起用し、タイトルの通り雨模様を重ねた孤独感や、思うように前に進めない心情を描いた歌詞と、雨空を振り切るようなキラキラと疾走するサウンドが胸に残る。天気も心もジメっとしがちな梅雨のシーズンのお供にぜひ聴いて欲しい1曲。