陽が傾いて青い空が茜に染まって 星が顔を出す 次第に空は夜空に変わり 地上の街にも陽がともり始める 星屑たちが輝ける場所 光にのまれて宇宙(そら)は闇へと 姿を変えた 地上の陽に負けないようにしても この願いは叶わないのかな 幾億千の時を経て光は 宇宙(そら)に映えず人の目には 届かない とある処静かな暗闇 囁く虫達 静かなハーモニー 輝く星月が笑う 空は宇宙(そら)として取り戻した光 遮る街の陽は遥か遠く 嬉しそうに煌々と躍る星屑たち どれだけ人々が謳歌してても 奪われても失ってもない 宇宙(そら)の朧げなその光は この地に僕の幽かな影を映す 人の繁栄に隠される光も 或る場所では煌々と輝き続ける 証明するため 陽に埋れ今見えない光も 僕の目には ほら、映っている 世界に埋もれ、目に留まらぬ光でも 世界に在り、その価値を示す「光」