蝉はまだ鳴き止まずにいて 季節の変わり目は遠くに あの小さな抜け殻みたいに 履き違えたものを脱ぎ捨てられると 楽になっていくものなの? それとも全て受け入れるの? 追い風が吹いて背中を 押されてもあの頃のように飛べる 気がしなくて 勘違いでも良いって教えてくれた 人は遥か遠くに行って 随分経ったけれど 掬ってはまた掬って どうする事も出来なくなって 過去に縋り付いているわけじゃない ただこんなにも自分が 分からないなんて 無意味な事だとしても今日も声が 枯れるまで泣き続けて夢を見て 泣き止んだ時に大きくゆっくりと 世界が変わっていく いつかまた会えるかな? あの日のように