明確な対比化 正気は遠く 明瞭でも不鮮明でもあなたは 哀悼の彩度で 性懲りも無く 丁寧に確実に刃を向ける もしも鳥になって 天使の絵空事になろうとしたって 空に吸い込まれるように その未遂のような毒も愛して 赤に向かって移行化 「忘れないでいて」 そんなことを言うから 涙が羽になった 落ちる あなたを纏っても この羽に廻った毒は消えない 酩酊して鳥になって それでもあなたの 感情のサイドに立つことは出来ない この体で触れることは出来ない ああもう鳥になって 咲いた街の花の蜜をまだ 吸っていたい 醒めない夢みたいで最低だ 可視化する刃 鋭く光る 無垢なまま笑って 私は毒を持った 私は毒を盛った あなたを纏ってもこの羽に廻った 毒は消えない 最上の最期に立つことは出来ない この体で 落ちる あなたを纏っても この羽に巡った毒は消えない 共犯者の蝶になって 私は飛び立つ 愛情の彩度は薄れることはない この体で 触れることは出来ない もう触れることは出来ない あぁ毒が廻り続けている