二度目のさよならは色が薄まるが 三度目のありがとうは色が濃くなる どこまで行けるかが ここまで来れたに変わる日 その目線は後ろを初めて振り返る 楽しかった だけ じゃだめだった 10代も 20代も 30代も 楽しかった だけ じゃだめだった 誰も立ったことない場所に立とう 田舎町に1つだけある歩道橋で 思った あの夏 カレンダーだけが 前に進んでいる様だった 久しぶりにあった友人に 何から話せばいいか分からずに 取りあえずこれを聴いたら 今日までがわかるかもと アルバムを数十枚渡したが後日 「まだ1枚目のイントロしか 聴いてないけど何となく 今日までがわかった」 という連絡 全然前々回から永遠々々停滞して 過ごした日々は 1st アルバムのイントロと何も 変わってないわけないと 「じゃあ、 最新のアルバムを聴いて欲しい」と 言った 「いや、 いつか年取って 寝たきりとかになった時に 聴いてみるよ」 「確かに、オレもそう思う でも、それじゃあ、 長生きしないと感想は聞けないし この先もアルバムを作るから 一生最新のオレには 追い付けないんじゃない?」 「いや、 今話せてるのが 最新だからいいんじゃない?」 結局、 小学校の校庭に 埋まったままのタイムカプセルも 結局、 またいつか会えるかで言えなかった 言葉も 三度目のさよならは色が薄まるが 四度目のありがとうは色が濃くなる 缶ビールのプルタブを 捻る音だけが鳴り響いた 日曜の午前中に 一度去ったはずの梅雨が 忘れ去られることを拒むような 雨模様 傘を持つよりも 雨が止むのを待つ 喉にも雨宿り どこにもあなたはいない 「運が良かった」なんて謙遜して 風向きが変わった時に 誰よりもその目を開いていたからだ 多くはその瞬間を気付かず過ごして 自分の努力が足りなかった事を 「不運」で片付ける あの日 目を開いていなかったことを 言い訳にする 運に左右されてるうちは 仕事が忙しい を言い訳に飲み会をキャンセル それは本気で 夢に追い付こうとしてた 仕事が忙しい を言い訳にライブをキャンセル それは ただ夢を見ていただけだった 思い出が重い腰をあげてまで 背中押す 「言葉選んだ方がいいよ」 と言われた後 約20年選んだ言葉で今に至る もうどうでもいいと思って いっそ落ちる所まで落ちたらなんて 五体満足何不自由無い時に見た 自由は大き過ぎて 自分の可能性の幅が広過ぎて 理想と現実のギャップに勝手に落ち 込んでて それでも どうにかするしかない 自分に自信を持つということは 全てがうまくいくということではな く うまくいかなくても 向き合い続けること 人生を折り返しても来た道と同じ 道は通らない 優柔不断な自分が 迷わない土俵上の言葉選び 10年前サマーソニック最終ライブ 審査 会社が午前休しかくれなかったから スーツ姿で参加 「僕は会社員なので歌い終わったら 出社します」 10年後 「僕はラッパーなので午後休で ライブ行きます」 20年前 友人が言う 「誰も 立ったことない場所に立とう」