土星

歌詞

洗い物ぶら下げるハンガー あのさ、真剣に話し合う冗談 わからないと素直に言えた ４月上旬 花屋で買った花束の 脇役だった何だか分からない 木だけが残る花瓶に水やり 花はとっくの昔に枯れてしまった が、花の何倍も枯れず残る 花の咲かない何だかわかんない木を 捨てること出来ずに ２年間ポイントカードを作る事を 断わってたドラッグストア で今更ポイントカードを作る事は 出来ず マンションの上の階のベランダで 子供が飛ばした シャボン玉を必死に写真に収める 下の階の39才独身 思い起こせば 土星の輪 くらい広い ２人以外 合わせた 距離 水金地火木 飛んで冥海 この両腕の範囲で目一杯 誰かが望遠鏡で見つけてくれる 遥か遠い様で近い様な この焦燥感だけ残し これ以上近付けず終い キャスター付の椅子に座って クシャミをしたら 少し椅子が後ろに進んだ 爪先で椅子を元の位置に戻す 途中でまたクシャミが出た その繰り返し 会社の会議で 「何か議題ありますか?」に対し 「仕事中にノンアルコールビールを 飲むのは有りか?無しか?」 を今だに議論出来ず 賞味期限ギリギリのお肉を冷凍した 場合は解凍した時点で 冷凍前に残ってた 賞味期限のカウントが再 スタートするのか 考えているうちに切れる賞味期限 良く言えば「ちょうどいい距離感」 でも、悪く言えば臆病 磁石くらい極端ならまだいいのかも でも、付かず離れず 土星の様 どうすればいい 思い起こせば 土星の輪 くらい広い ２人以外 合わせた 距離 水金地火木 飛んで冥海 この両腕の範囲で目一杯 誰かが望遠鏡で見つけてくれる 遥か遠い様で近い様な この焦燥感だけ残し これ以上近付けず終い 大学の時に干してたTシャツが風で 飛ばされた 翌日隣人の先輩が普通に着てた あの人は今何してるのか 一時期、 うちのベランダに半額のお惣菜が 良く投げ込まれてることがあった あれは嫌がらせなのか差し 入れなのか 話のネタが底を 尽きかけた時に決まって 顔出すどうでもいい思い出 今日は疲れたから 久しぶりに湯船に 浸かろうとお湯をためてたら 浴槽の栓を閉め忘れ 全然お湯がたまっていなかった時に 空の浴槽に入り 悔しい気持ちを 想像の中でお湯に変えた それはそれでいい 浴槽１つ分のお湯の元と疲れを 取るために オレはそれがいい 思い起こせば 土星の輪 くらい広い ２人以外 合わせた 距離 水金地火木 飛んで冥海 この両腕の範囲で目一杯 誰かが望遠鏡で見つけてくれる 遥か遠い様で近い様な この焦燥感だけ残し これ以上近付けず終い