まだ夢の中にいるみたいな 揺れたけむりが空に溶け出した 速くなる秒針眺めて 同じ様に見えてるかな いつになく暑い夜の 身体に張り付く湿り気のある膜 「たぶん」という便利な言葉で いつだって空を飛んでる 言葉は喉元伝って落ちた 冷めたアスファルトにへばりつく 意味のない視線は首筋 どんな風に見えてるかな 鳴り止まぬ高鳴りを 抑えるではなく身を委ねてみたら 腑抜けたこの夜にお似合いの 星色の鳥になれる 色のない泡の中へ飛び込んだ 遠くに広がるその胸の温度 土砂降りの雨の中 自然と近づく距離が愛しくて Tシャツと肌の間には この夜の想い出 くだらない1シーンも いつしか物思うとは露知らずに 鼻歌まじり帰り道は 夏の夜の甘い記憶