朝焼けがまぶしい カーテン越しの 君はまだ眠りの中で 静かな寝息をたててる ビルの屋上から少しずつ オレンジの太陽が覗き込んで 起き抜けの街を照らし出したら 春が来るような気配がした 窓を開けて息を吐いて 煙の行方を少しだけ見ていた 光が揺れる部屋を 季節が通り過ぎてく 冷たい朝に 寝とぼけたままの二人残して コーヒーの湯気が香る 部屋を暖めよう ラジオから聞こえる天気予報に 耳を傾ければ 冬はまだ そこにいたみたい 僕らはきっと咲いては散る 都会の片隅に佇む花のように 光と影のコンフェティ 硝子の上を舞い上がって 時が確かに過ぎるのを 知らすように散ってく