広大な草原 どこまでも同じ風景 どっちから来たんだっけ どっちへ行くんだっけ 遠くに見える 淡くて強い光 何もわからないまま とりあえず目指してみる 何をやっても 何も残っていない ぼやけた目の前を ただ過ぎていく世界 ふとした瞬間 微かに感じた温もり 本物かどうかはわからない けど取っておく 足元にはいくつもの道があって それぞれの遥か先に 光が揺れていて 間違えばきっと 後戻りできないから 踏み出すのがとても怖くて 動けない 限りある命と充分知っているのに 僕らはみんな限りない夢を描く 希望を持った者に絶望は訪れる それでも僕らは空を仰ぐ とりあえず前に 歩き出したはいいけど ぬかるみに足を奪われ 思い切り倒れ込む そのすぐ目の前 キラリと光る小石 綺麗だからポケットへ また歩き出す いつの間にか そこにあった炎 日に日に燃え盛って 抑えきれなくなった でも それを見て他人は 腹抱えて笑った 少しずつ冷めていった その程度だった 軽い気持ちで歩き始めた道は 先へ先へ進むほど 険しくなっていく こんなに頑張る 意味なんてあるのかな 目指していたはずの光が 消えていく 暗闇に包まれ本当の迷子になる 進むのも戻るのもできなくなる 希望を持った者に絶望は訪れる こんな事ならあの時のまま…… ポケットの中 微かな温もり 手のひらに載せてみる 夢見てた過去 描いてた未来 ほど遠すぎる現在 僕の夢はみんなに笑われたんだ 笑われるほど大きかったんだ そうだろう 誰にも邪魔されず 誰にも嫉妬されず 花開く命などどこにもない 絶望を知った者が本当の希望を知る 前だけ見て歩いて行けばいい 限りない夢を追いかけて 僕らは限りない命の仕組みを知る 暗闇の彼方から僕らを照らす光 踏み出す足はいつも 新しい始まり ポケットの中 確かな温もり 手のひらに載せてみる 夢見てた過去 描いてた未来 創っていく現在