引き出しの奥でくしゃっと丸まった 映画の半券と あの日言えなかった言葉と その一回きりの賞状 届きはしない でも消えてもくれない 燃え残りの星々 火傷の痕のように時折熱を放つ 青い軌跡 よく知ったいつもの道で 現在地が分からなくなって 足元に落としてきた いつかの夢の残骸を辿った 選ばなかった道の先では僕ら 付け合った傷もなく笑っていた? あの夜零れた雫も 見ているしかなかった ただ祈りながら 決して他の誰にも渡せはしない 悔いや痛みを線で結んだなら 夜を抜ける旅路を 照らす標べと成す 綺羅星のように