笑い合っていても 胸が騒ぐのは 僕らが語る明日に まだ形がないから ねえ僕ら 世界が明日も続くなら 二人の夢が同じなら 花が枯れず咲いてたら 笑い合えると信じてた 自覚もなく積み上げた 透明な前提たちが 崩れ去る日が来るなんて 信じられた? 曖昧なものは 綺麗ね 夢みたいで それがまやかしでも 気づかなければ幸せ 一生のお願いを 何に使ったかすら 互いに知らない僕らは それでも分かり合った気で 目を瞑り 瞼の裏に焼きついた 虚像を僕ら愛し合った やがて消える蜃気楼とも知らず 網膜に映る日々の残滓をかき集め 繰り返し夢見た 逃げ込んだ街の 終わらない映画みたいに