神を堕とす人間の装置 錆び付いた哲学が僕を殺す 蟻が象を食い潰す 片道切符なんて燃やしてしまえ 神の書いたシナリオ 僕らは知りたくもない 銃と花束 君は夜な夜な 錠剤を水に溶かした 朝焼けに溶けて消えた 夢の続きを探して ここじゃないどこかへ 逃げる夢を見た 何も知らない君は 何も知らなくていい 汚れた僕の手で 目を塞いであげるよ 「どうして花を摘むの?」 「残した花が大きくなるように。 犠牲はつきものなの、分かって」 墓前に供えた屍 枯れない花を添えて 朽ちてゆく君の亡骸 決して終わらない夢を見ていたい 何も知らない君は戦場で笑った 「誰にも勝ちはない」 「誰にも価値はない?」 教会のない方へ抜け出して 神を忘れた僕たちは 救済のない今日を抜け出して 境界のない終わりの向こうへ (注して 注して 花を その銃口に そして 刺して 花を その傷口に)