雨を降らせて 覗いた穴の景色 覆いかぶさる 描きかけの絵日記 君が殺したから 最期に伝えたいことは きっともう言えないよ 遠くで 赤い雨降らせて 残る引き金のリズム 僕らは画面で 遮断した感触 触れたい触れない 伸ばした窓の先 人がいるってこと わからない?なぜ なぜ 命が落ちてく 指先滑らせ 「さよなら」軽いね 僕らは見ないふり 悲しむふりだけ 上手くなる 嘘つき 本当を見せられても まだ言えるかい? 雨を降らせて 聴こえた先の景色 覆いかぶさるの 茶色に焦げた小説 君が殺したから 背中の羽黒く見える きっともう戻れないよ 正義の前でも人が死ぬ 画面の前で目を伏せて 温かい暖を取り一様に堕ちてく 命が落ちてく 指先滑らせ つぶやく言葉も誰かの引き金 赤い雨降らせて 残る引き金のリズム 僕らは画面で 遮断した感触 目の前のその人が 明日はいないかもしれない その涙に意味はない 最期の雨工場 「何かを敵として 傷つけ合って得たものってなんだ? その引き金を引いて 君は君じゃなくなった 僕は僕じゃなくなった 銃口の先の瞳のそれぞれが 柔らかい命に そっと花を添えればいいのに 最期に見た景色は とても美しかった気がするけど、 実際は 血と泥にまみれた汚れたものだった 想い出は想い出のまま鍵をかけて 閉まっておけばよかったのだ。 最期の感情、僕たちが泣いた意味 どうかもうこれ以上汚さないで。」