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  • 2021.12.01
  • 6:04
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歌詞

それから僕は歩き始めたのさ あなたの匂いはまだ覚えている 先に着いたから歌っているよ 色々とあったから伝わると良いな ねえ まだおかしいのは世界の方で 傷つけて許されようとしている 夜の輝きを ここで全て売り払ってしまうのさ あれから幾何年待ち続けて 誰かの声ももう忘れちゃった ここに着いてから随分経つな 既に僕の形も変わり果てた ねえママ おかしいのは世界の方だよね 傷付けて許されないのは 当然だよね? 僕の輝きを ここで全て売り払ってしまったから 僕には何もないのさ 空っぽの僕を君は 見つけられるのかな 僕の輝きは ここで全て売り払ってしまったけど 僕は待っているよ ここで待っているよ この星の下 椅子に座って待っているよ あの約束はもう 覚えてないけど もうこの身体には何もない、 いや元より 何もなかったのかもしれない、 触れたら壊れてしまいそうな、 脆い皮の中身は、 かつて僕だったものがカランと音を 立てていただけだった、 なぜここに座り続けているのか、 何を待っているのか、 どうやっても思い出せない、 無気力に天に一つだけ輝いている 星にいつかなりたい。 ここにくるまでに様々な街を通り 過ぎてきた。 そこには、怒ったり、笑ったり、 泣いたり、喜びあったり、 殴り合ったり、騙しあったり、 裏切ったり、 お互いを傷つけあう人たちで 賑わっていた。 私は彼らに一つずつ物を売りつけ、 代わりにその感情を受け取った。 感情を失くした街はとても 平和になった。 たくさんの感情を得て疲れ切った 私はとうとうこの感情を全て売り 払ってしまった。 とても身軽になったこととは 裏腹に、 私は私がわからなくなってしまっ た。この心の重さこそが私だと 気づいた時には遅かった。 かつて馬鹿にして笑っていた彼らと 私は結局同じだったのだ。 もう私に残っているのは、 ここで 座っているということだけだ。 これが何になるのかはわからない。 ただ遠い昔の私にとって 大切なことだった気がするんだ。 もう足は一歩も動かない、 太陽と月は出たり入ったりして 行って、数を数えるのも諦めた。 壊れた私を 私だとわかってくれるのかな。 そういって彼は 誰かの道標になったのだった。

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