ブルーシトロン

歌詞

ただよふ鴎 電車が通り過ぎた 潮の香りがする 溶けたかき氷 通り抜ける風が心地よい 小さな生物たち 神様から見れば僕らも同じ 君からもらった夏の音楽を 聴きながら 僕は僕の夏を今も探している 花の色だけ覚えている 君と過ぎ去る色 花の名前は忘れちゃった どうにも忘れっぽいぜ 知らないわ 何にも知らない 靴さえも どこかに捨てた 形さえ覚えてないの それでもここにいるって歌う 夏が散る 形を変えて呟いた約束さえも 届かない カランコロンカランコロン 割れる水風船 どこにも属せない 何にもなれない 何かになりたい やっぱり何にもなれない ただよふ鴎 君はどこに行く 斜めに刺さる標識 風に吹かれ揺れる風鈴 君から貰ったはずの 音楽と知りながら 僕は僕の音楽と今は歌っている 通り過ぎる夏の面影を探しながら 青に焼ける皮膚に映る 海の孤独を知る いらないわ 何にもいらない 荷物さえ あそこで捨てた 打ち上がる星に願いを けど隣にいてもすれ違っている 夏が散る 形を変えて呟いた約束さえも 届かない カランコロンカランコロン 割れる水風船 どこにも行けない身体 屍揺れてる ゆらゆら 染まりたいのかい? 蒼にも藍にもなれない 知りたくない 無知でいたい 風に揺れて飛んでいたいよ 夏が散る 途方に暮れた 夏が散る 形を変えて呟いた約束さえも 届かない 途方に暮れた それでも明日が来るって祈ってる ここに居たい 海を見たい 走る日めくりカレンダー 置き手紙 カランコロンカランコロン 何にも染まれない 陽だまりの街 笑う君をずっと追いかけていく この熱をひたすら吐き出していく